心の病は脳の傷―うつ病・統合失調症・認知症が治る |
この本に書かれていることが本当なのかどうか、まだ証明されていません。また、科学的根拠が示されていないとの批判が多いですが、書かれたのは松澤氏ご本人ではありません。著者は東大出身の医療ジャーナリストで医師ではありません。それを踏まえて読むことをお勧めします。
こちらのレビューには精神科医(本当だとすれば)からのものも多く、中には松澤氏のことを「妄想性障害っぽいですね。」と書かれている精神科医もいらっしゃいます(私は、医療従事者、特に精神科医がこういった言葉を容易に用いる事が正しいとは思えません)。 「西洋医学が信じられない方に」などのレビューもありますが、MRI画像に基づいて漢方ではない薬の投薬をされていますので西洋医学ですね。 確かに、患者さんの為に何故もっと画像診断の方法を広めてくれないのかなど疑問に思え、著者の書き方が、治療方法を簡単に、良いことばかりを書かれているのが、かえって不信感を与えてるのでは?という印象を受けてしまいます。 ネット上でも賛否両論ですが、遠方の患者さんで松澤氏に診てもらい、そこで紹介されたのは脳外科医(移植に関する本を出版されている)という方もいるようです。もちろん手術の為ではなく、投薬治療の為だったそう。いつまでたっても治癒しない、先の見えない薬の治療に不安を感じている患者さんのご家族からは「早くこのような治療法が一般化されてほしい」といった声も聞かれます。 多くの精神科医が行っている治療と、患者さんやその家族の、何が起こり、何処がどうなっているのか、何故そうなったのか明確にしてほしいという思いには、目に見えない大きな距離を感じさせられます。 しかしこの本は、そういった距離を少し埋めてくれるのではないでしょうか。この目に見える画像診断が本物であってほしい。そして将来もっと多くの人がこの診断で救われるというのではという希望を感じます。 本もレビューも鵜呑みにするのでは無く、ネットで他の情報も調べてみる、電話で問い合わせてみるなど、とにかく一歩踏み出してみることが大切なのでは無いでしょうか。費用の面など、まだまだクリアになっていない部分もあります。病気を引き起こした原因は一つではないかも知れませんが、一つでも取り除いてあげる。違うな、出来ないなと思えば止めればいい。雲を掴むような治療しかない現状では、自分自身で確かめ、判断することが求められるのではないでしょうか。 |
統合失調症―患者・家族を支えた実例集 |
娘が統合失調症になりました・・・。
今まで、聞いたこともない病名に戸惑い、なぜ?どんな病気?どうすればいい?と、疑問だらけでした。 そんな疑問の中、最初にこの本に出合えて良かったです! 家族はもちろん、娘もこの本を読み、みんなでホットしました。 将来の事や、どうすれば治るのかなど、詳しい事は書いてありませんが、私はこの本を一番初めに読めてよかったと思います! |