「魔法の天使クリィミーマミ」ロング・グッドバイ~音楽編 |
The soundtrack album contains all emotional instrumentals from the Long Good-bye OVA. Plus 2 theme songs performed by Takako Ohta. As a Creamy Mami/Takako Ohta fan, you should NOT miss this CD! |
ロング・グッドバイ【字幕ワイド版】 [VHS] |
チャンドラーの原作とストーリーも結末も異なるため、原作ファンには不満を持つ人も多いようだが、個人的には、この作品の世界の雰囲気こそが原作に忠実に思う。アルトマンらしく、登場人物たちも細かに描かれていて、非常に魅力的。ほぼ全シーンで煙草を燻らすエリオット・グールド演じるマーロウの格好良さ。スターリング・ヘイドンの酔っ払い演技も見物。そして、様々なアレンジで流れるジョン・ウィリアムズによるテーマソングも秀逸。 |
ロング・グッドバイ [DVD] |
初発売時は、「2枚で¥1,990」キャンペーンでしたので、実質¥995。 価格は定価で4倍になりましたが、映像特典が増えてはないようです。 ポストカードは、付きますが・・。 同デザインのジャケットは、割と好きです。 |
ロング・グッドバイ (初回限定生産) [DVD] |
ストーリーがいまいちわからない。なぜもうすこし要領よくできないのかとおもうが、たとえばジョン・ヒューストンもそうであるように、ストーリーテラーとしては不器用なひともいるのだろう。
星を四つ差し上げたのは、エリオット・グールドがよかったからである。茫洋として、ハンフリー・ボガートより好感がもてる。 ただし、数ある傑作群にくらべれば、本作はキャストも魅力的とはいえないし、繰り返し見たい気はしないかも。ラストシーンで、マーロウがアイリーンとすれ違う場面は、なんだこの手かよ、とがっかりさせられた。、 |
ロング・グッドバイ [MGMライオン・キャンペーン] [DVD] |
小学生の時、初めて観た探偵映画がこれでしたのでハードボイルドヒーローがこういった風変わりなアンチヒーローなのに違和感はなく、むしろ後年観たボガート映画に居心地の悪さを感じました。思えばアンチヒーロー全盛の時代に子供時代をおくれてよかったと思います。自己評価の高さが他の評価よりはるかに高いって言うのは恥以外の何ものでもないですからね。今は等身大の自己を知るアンチヒーロー不在の時代なのでしょうか。 |
さよなら、愛しい人 |
ハードボイルド派の王者チャンドラーの長編第二作「さらば愛しき女よ」1976年清水俊二訳が実に33年振りに村上春樹氏による新訳「さよなら、愛しい人」として甦りました。昨年は「長いお別れ」が「ロング・グッドバイ」の題名で出されましたが、今回は同様に「フェアウェル・マイ・ラヴリー」とはならず、ガラリとイメージを変える為に相当に苦労されたのではないかと思います。しかし結果的に見ると、歴史的名作という鎧を脱いで気取りが無くなった分(賛否両論あるとは思いますが)、今風のとても親しみ易い題名になったと言えるでしょう。今回どうにか旧訳のHM文庫を探して訳文を比較して私が感じたのは、昔の方が淡々として簡潔に書かれているのに対して、今回の訳は濃厚に感情が込められているという点でした。それは微妙な違いで、例として本書の最後の一文を以下に並べますと、旧訳「しかし、ヴェルマが行ったところまでは見えなかった。」新訳「しかしさすがにヴェルマが向かったところまでは見えなかった。」で、やはりそれぞれに違う味わいの良さを感じました。さて、今回読んで際立つ印象は若い私立探偵マーロウの大人気ないと言って良い奇矯なユーモアと言動です。何処の病院にいたと訊かれて「ペット病院」と答えたり、自分の印象だけで男を勝手にヘミングウェイと呼んだり、ピンク色の小さな虫の行方を気にしたりといった具合で、良く考えればタフな彼が深刻にならず正気を保つ為の方法なのでしょう。小娘アンがマーロウを評して「勇敢で強情で幾ら散々な目に遭わされても前に前にと攻め立て最後には相手を根負けさせる」と惚れ込む賛辞が最高です。物語はへら鹿マロイの野卑だが純粋な情愛と凄絶な最期に圧倒され、ある意味男よりも怖い悪女の仕掛ける非情な人間ドラマが読み手の心に深く刻まれるでしょう。ハードボイルド文学屈指の名作が再び華々しい脚光を浴びた事を喜び心から祝福したいと思います。 |
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) |
初めてレイモンド・チャンドラーを読んだ。ハード・ボイルドの私立探偵物としては、筋立て謎かけに妙味なく単調で読むのがシンドイ。チャンドラー好きの人は、恐らく主人公マーロウの魅力にゾッコンなのだろう。アメリカ人の憧れの男性像の一つかもしれない。
一匹オオカミで、自分の価値観で行動し、どんなことがあっても自分のスタイルを守る。徹底的な反権力で服従を嫌う。人生に充足しているというよりは、喪失感からかげりが漂う。村上作品の『羊をめぐる冒険』、『ダンス・ダンス・ダンス』の情景が次々にマーロウに重なっていく。チャンドラーなくして村上作品の主人公は存在しないのかもしれない。 ただ、マーロウの「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」、「さよならをいうのは、少し死ぬことだ」といった決めゼリフは、ジェネレーションが若すぎてシビレルことができない。時代は、ハンフリー・ボガードが格好良かったあたりだろうか? |
ロング・グッドバイ |
洋書であるロング・グッドバイをここまで違和感を感じずに読むことができたことを感謝するとともに秀逸な翻訳本として評価したいです。
内容はハードボイルドな私立探偵を営む主人公フィリップ・マーロウが不可解な自殺の謎に迫ります。彼が行動で示唆する男気溢れる信念は齢30にして心の奥底に眠る男心を否応無しに擽ってきます。 春樹氏による「あとがき」でチャンドラー自身、「彼(フィリップ・マーロウ)は実在し得ない」と語られていますが、これがフィリップ・マーロウを言わずもがな語っているかと。本書の好みは主人公への思い入れが特に大きく左右しそうです。 |